漆喰の壁

防汚性能

住宅のお手入れの基本は清掃ですが、漆喰は汚れが付着しにくいという特性を 持っているので住民の手をあまり煩わせることがありません。 汚れてしまったらお掃除をしないと不快な気分になるので、労力を割いてそこを キレイにするか金銭を支払って解決することになります。 それも多少は仕方のないことと割り切らなければ生活できませんが、できること ならその回数は減らしたいですしなるべく美しいままの姿を保ってもらいたいです。 注文住宅にしろ建売住宅にしろ、ただでさえ維持していくのには費用がかかりますし メンテナンスも継続していかなければならないので、汚れやすい建材を歓迎しない のは全国の主婦に共通しているでしょう。 なので木造住宅によく似合う漆喰はお掃除担当の女性から愛されているのです。 漆喰に含まれる炭酸カルシウムは静電気を帯びにくい性質を持っているので、 乾燥している日も湿気の多い日もホコリなんかが集まりにくいのです。 その反対ですと細かなゴミが壁に引き寄せられて汚れているように見えてしまう のですが、漆喰ならそんなことはないのです。 お手入れに煩わされずに長年美しさを保てる、これはとっても魅力ですし主婦で なくても惹かれてしまう大きなメリットです。 お掃除が趣味という人には物足りないでしょうが、汚れにくいことを喜ぶ人の方が 多いでしょうしメリットに挙げてもいいでしょう。

漆喰の補修

完成時には見られないひび割れも、長く住んでいると発生するのでその対策も 覚えておくと役立つ日がやってくるでしょう。 大きなひび割れは地震でもなければできないのでここでは小さなひび割れのケース を解説しますが、素人さんでも簡単な作業ですのでぜひマスターして下さい。 小さめの容器にお水と漆喰の粉末を入れて混ぜ合わせ、それをひび割れた部分に 塗って隙間を埋めればオッケー、とっても簡単です。 どれだけの粉末を使うかはひび割れ部分に合わせますが、もしも多すぎて余って しまったのならついでに他の所にも塗ってしまいましょう。 大きく汚れてしまったところがあったら上から漆喰を筆を使って塗れば、汚れが 消えてピカピカの状態に戻ります。 これは広範囲の汚れに対応するテクニックなので、住宅に漆喰を使っているなら 知っておいたほうがいい技でしょう。 多少の汚れやひび割れは自然素材の住宅、無添加住宅の味でもありますのであまり 神経質に補修に励む必要なんてありませんが、知っておいて困ることはありません。 そのうち「この汚れはいい汚れだ、味わい深くなるから残しておこう」「これは 汚いな、いくら木造住宅らしさを追求するといってもやりすぎだ」と、汚れを取捨 選択するようになれるかもしれませんし、お手入れの方法は一通り理解すべきです。 最新型の住宅にはない楽しみ方も漆喰や木造を多用している住宅にはありますよね。